コンテンツマーケティング特化した「DECAX(デキャックス)」
今日、ネットアプリやニュース、各種SNS等のコンテンツは、私たちの身近に溢れています。
「バズる」「インスタ映え」等、SNS由来のワードが当たり前のように浸透し、コンテンツ上で話題になった商品を人々がこぞって買い求めるという現象も珍しくありません。
また、若者の間では「ワンショット消費:買う→1回使う(SNSに投稿)→売る(フリマアプリ)」などという消費行動も広がりを見せているというから驚きです。
このように、ネット上のコンテンツにより、私たちの消費概念や消費行動は大きく変貌を遂げています。
今回は、コンテンツマーケティング特化した購買行動モデル「DECAX(デキャックス)」について、ご紹介します。
従来からの購買行動モデル「AIDMA」、インターネット社会に即した「AISAS」については、過去の記事(「AIDMAからAISASへ?ネット普及に伴う消費行動の変化。いま企業に求められるプロモーションとは?」)でまとめていますので、ぜひご覧下さい。
DECAXは、AISASと同じく大手広告代理店の電通により生み出され、2015年、インターネット社会の中でも特にコンテンツマーケティングに対応した購買行動モデルとして提唱されました。
「Discovery(発見)」→「Engage(関係)」→「Check(確認)」→「Action(購買)」
→「eXperience(体験と経験)」
具体的な行動に落とし込んで想起すると分かりやすいでしょう。
寝る前恒例のSNSチェック。インスタグラムのハッシュタグを辿っていたら、とても好みのヘアスタイルの投稿を見つける。【Discovery(発見)】
美容院のアカウントのよう。早速フォロー。投稿へ「いいね!」も押す【Engage(関係構築)】
続けて、他の投稿もチェック。流行りのニュアンスカラーやオーガニックトリートメントも人気で、同世代からの指示も厚い。SNSの更新頻度も高く、毎日の投稿が楽しみになる。【Check(確認)】
実際に美容室を訪れてみる【Action(購買/行動)】
期待通り大満足の仕上がり!新しいヘアスタイルをインスタグラムに投稿。勿論、美容室名のハッシュタグを付けて。また、購入したスタイリング剤の使い方も、サロンのブログにアップされていたので実践した【eXperience(体験と経験)】
従来モデルとDECAXの違い
ここで、従来のAIDMA、AISASとDECAXを比較してみましょう。
AIDMA | AISAS | DECAX |
Attention(認知) | Attention(認知) | Discovery(発見) |
Interest(関心) | Interest(関心) | Engage(関係) |
Desire(欲求) | Search(検索) | Check(確認) |
Memory(記憶) | Action(行動) | Action(購買) |
Action(行動) | Share(共有) | eXperience(体験と経験) |
注目すべきは、AIDMAやAISASにおいてプロセスの引き金となっていた「Attention(認知)」が、DECAXでは「Discovery(発見)」に置き換えられていることです。
従来は、企業側からのアプローチによって商材に注目(認知)してもらうことが、消費行動の起点となる考え方でした。
一方、DECAXでは、消費者自らコンテンツを発見することからプロセスが動き始めます。
これには、SNSの普及が強く関係しています。SNSにより、誰もが情報発信元となり得る今日、企業側が一方的に情報のイニシアティブを発揮することは難しくなっています。
沢山の情報に溢れる状況においては、一方的に与えられるだけの情報は、もはや消費者の心には響きにくくなっています。ましてや、いかにも“宣伝”と分かるような謳い文句に嫌悪感すら示す人も少なくありません。
DECAXから考える企業と消費者の関係性
自ら発見し、強い関心を引かれた情報こそが消費者にとって最も価値のあるものだと言っても過言ではありません。
そして、発見後に【Engage(関係構築)=SNSのフォローなど】と【Check(確認)=投稿内容をチェック】を積み重ねることで、消費者との間に信頼関係が生まれ、【Action(購買)】を起こす原動力となります。
DECAXにおいては、実際にActionを起こすまでに、消費者との関係性が深まっていることがポイントで、このことにより、消費者は今後も商材やサービスの長期的な顧客になり得る可能性が高いです。
情報に溢れる今日、消費者の情報に対する精査の目は一層厳しくなっており、一方的な宣伝の押し付けではActionへ結びつきづらくなっているのが現状です。
一方、EngageとCheckをクリアしたコンテンツに対して、消費者はグッと引き込まれ、根強いファンを獲得することも可能です。
以上のことから、宣伝だけの情報(一方的な商材のアピール)だけでなく、役に立つ、楽しめる等、消費者との信頼関係を築けるコンテンツ作りを意識することが重要です。
そういった意味では、各種SNSは、消費者とのコミュニケーションツールとして考えても良いかもしれません。
ただし、忘れてはいけないのが、信頼性を提示する義務のある企業の情報発信を、SNSのみで済ませてはいけないということ。
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